小岩井農場の孤高の一本桜は、岩手を代表する桜のスポットです。
真っ白い雪が残る岩手山を背景に、開けた農場の中にポツンと咲く桜のピンクと空の青、牧草の緑のコントラストは、まるで絵画のよう。
桜並木とはまた違った美しさがある一本桜は、テレビドラマや映画、CMといろんな場面で使われていて、毎年多くのお花見客がやってきます。
そこで今回は、小岩井農場一本桜の開花予想や見ごろの時期、アクセスや駐車場などについてお伝えします。
小岩井農場一本桜の開花予想や見ごろの時期は?
小岩井農場の一本桜の見頃は、毎年、ゴールデンウィークと重なります。
特に、ゴールデンウィークでも後半の5月に入ってから満開になることが多いようです。
ちなみに2019年は4月29日に開花して、5月3日~5月5日が見頃でした。
2021年は全国的に桜の開花が早いようなので、少し早まるかも知れません。
小岩井農場の公式HPで詳しい開花情報が公開されていますので、満開を狙って行きたい場合にはチェックしてみてくださいね。
小岩井農場の一本桜は、ソメイヨシノではなく遅咲きの『エドヒガン』という品種なので、東北の桜の中でも遅い時期に楽しむことができます。
もともと、牛が木陰で休むために植えられた一本桜は、樹齢が100年ほど。
見学スポットには柵があり、牧草地は立ち入り禁止です。
桜の近くには近寄れないので、道沿いから眺めたり、写真撮影することになります。
絵画のような写真を撮りたいのであれば、快晴の日、空気がきれいな早い時間帯に行くのをおすすめします。
望遠カメラと三脚があるなら持って行った方がいいでしょう。
横に少し移動すると、写真の構図も違ってきますので、お気に入りの位置をみつけてみてくださいね。
一本桜の近くにはトイレがないので、まきば園などで済ませて行くようにしましょう。
小岩井農場一本桜のアクセスや駐車場
電車で行く場合
最寄りの『JR盛岡駅』から、小岩井農場まきば園までバスで40分ほどです。
ゴールデンウィーク期間中は30分~60分間隔でバスが来ますが、満員で乗れない時もあるので、時間に余裕をもって出かけましょう。
まきば園のバス停からは、20分くらい歩いて一本桜を見に行くことになります。
バスに乗れないと時間をロスするので、盛岡駅でレンタカーを借りて、いろいろ観光するのもありだと思います。
車で行く場合
東北縦貫自動車道『滝沢IC』から、車で約25分です。
国道46号線から分岐したあとは1本道なので迷うことはないですが、1本道なので渋滞にはまってしまうとどうしようもありません。
桜の見頃の時期には、雫石方面から行く方がスムーズに行くことができますよ。
だいたい朝9時くらいから混みはじめるので、ゆっくり写真撮影したいのであれば、6時~8時くらいの時間帯がおすすめです。
小岩井農場一本桜の駐車場は3ヶ所
小岩井農場一本桜を見に行くには、3ヶ所の無料駐車場を利用することができます。
一本桜の前の駐車場
一本桜の見学スポットのすぐ目の前にある駐車場は、40台ほどしか止めることができません。
桜の見頃の時期にはすぐに満車になるので、駐車場待ちの車で混雑しています。
ただ、小岩井農場の一本桜は、近くに寄ってみることができないので、ゆっくりとお花見をして過ごすと言うよりは、絵画のような風景を遠くから眺めたり、写真撮影がメインです。
あまり長居する人がいないので、駐車場の回転率は比較的早いので、少し待ってみるのもいいでしょう。
くれぐれも路上駐車だけはしないようにしてくださいね。
普段は6時~18時までしか駐車場が開いていないのですが、桜の時期には24時間使えるようになっています。
夜明けの写真を撮るために6時前でもたくさんの人が訪れています。
桜の見学スポットは車道から近いので、子供は注意するようにしてくださいね。
小岩井乳業の工場の駐車場
一本桜から徒歩で約10分(800mくらい)のところに、小岩井乳業の工場があり、ここにも駐車することができます。
小岩井乳業では10時~15時の間、予約不要で工場見学することができます。
入場料も無料なので、帰りにぜひ見て行ってくださいね。
濃厚で美味しい牛乳の試飲や、チーズやヨーグルト、アイスクリームなどのお土産も売っていますよ。
小岩井農場まきば園の駐車場
桜を思う存分楽しみたいのであれば、まきば園の駐車場がおすすめです。
一本桜の見頃の時期には、まきば園からシャトルバスもでていますが、道路沿いに咲いている桜並木を眺めながら、徒歩20分くらいかけて一本桜まで行くこともできます。
また、まきば園では、乗馬体験やひつじのショーなどアクティビティの他、バーベキューなどのランチも食べることができます。
お土産には、売店で売っている一本桜のクリアファイルが人気なんですよ。
小岩井農場一本桜はドラマにも使われている!
小岩井農場の一本桜は、いろいろな雑誌や写真集にも載っていますが、一躍脚光を浴びたのが2007年のNHK連続テレビ小説『どんど晴れ』です。
比嘉愛未さんが主演のドラマで、一本桜はオープニングに登場し、物語の重要なポイントになりました。
他にも浅田次郎さんの作品を映画化した『壬生義士伝』のタイトルバックや、草彅剛さん主演のドラマ『冬のサクラ』でも使われていて、ファンの方のロケ地巡りの聖地としても人気があります。
さいごに
残雪の岩手山をバックにした一本桜は、まさに絶景で、一度は訪れたい桜の名所のひとつです。
小岩井農場一本桜は4月の下旬に開花しはじめ、5月の初旬が見頃ですが、花が落ちた後の新緑の時期もまた美しく、四季折々いろんな表情を見せてくれます。
車で行く場合には、まきば農園に停めて、ゆっくり桜並木を散歩しながら行くのがおすすめです。
ぜひ、晴れた日の早い時間を狙って、凛として立派な一本桜の写真を撮りに行ってみてはいかがでしょうか。