ハムスターは基本的には静かで、めったに大きな声で鳴くことはありません。
ですが、稀に「プップッ」という独特な鳴き声を出すことがあります。
はじめてこの音を耳にすると、何か異常があるのではと心配になるかもしれません。
しかし、大半の場合、これは病気や何らかの深刻な問題を示しているわけではありません。
この記事では「プップッ」という音だけでなく、「クックッ」や「キュッキュッ」といった他の鳴き声の意味についてお伝えします。
これは一般的な見解であり、全てのハムスターに適用されるわけではないことに注意が必要ですが、それらの音が表すハムスターの感情や状態を理解する助けになることでしょう。
ハムスターの鳴き声プップッはどんな意味がある?
ハムスターが「プップッ」と鳴くときの主な理由は、以下のようなものがあげられます。
- 興奮している時
- 睡眠中に鼻で呼吸をしている音
- 食べ物で口が満たされている状態
興奮している場合が最も一般的で、運動の後や異性のハムスターが近くにいる時などに、この音が発せられることがあります。
実際には、この音は鳴き声というよりは鼻からの呼吸音に近いと解釈すると理解しやすいでしょう。
睡眠中にこの音が出る場合、これは簡単に言えば「いびき」と同じようなものです。
ハムスターによっては、睡眠中に「プップッ」や「プスプス」といった音を出すことがあります。
また、口が食べ物でいっぱいの場合に出る音は、実は他の鳴き声がそう聞こえることもあります。
ハムスターは食べ物を頬袋に詰め込む習性があるため、その状態で「キュッキュッ」と音を発すると、口の中がいっぱいなために「プップッ」と聞こえることがあるのです。
このように、ハムスターが「プップッ」や「プスプス」という音を発する場合の多くは、心配する必要のない状態です。
しかし、この音がずっと続いたり、鼻水が伴う場合は、アレルギーや病気の可能性があるため、動物病院でのチェックをおすすめします。
ハムスターの鳴き声クックッはどんな意味がある?
次に、ハムスターが「クックッ(ククク)」という音を出すときはどんな意味があるのでしょうか?
ハムスターが「クックッ」という音を発する際、これは一般的に鳴き声ではなく、歯を擦り合わせる音だと考えられています。
ハムスターがこの音を出す時、主に以下のような理由が考えられます。
- イライラしている
- 歯を整えている
- 眠っているか半覚醒の状態
特にイライラしている時の状態が多いです。
人間もストレスを感じると奥歯を強く噛みしめることがありますが、ハムスターにも同様の行動が見られる可能性があります。
通常、ハムスターが怒っているときには「ジィーッ!ジィーッ!!」という音が聞かれることが多いですが、実は「クックッ」という音を出すこともあるのです。
そのため、ハムスターが不安定な様子でこの音を出している場合は、そっとしておいて、余計な刺激を与えないことが重要です。
落ち着いたら、ケージの中でストレスの原因になっているものがないか確認し、改善することがおすすめです。
歯の整備や睡眠中の歯ぎしりは、ハムスターにとっては普通の行動なので、特に心配する必要はありません。
しかし、「クックッ」や「ククク」という音が頻繁に聞こえる場合は、何らかの健康問題の兆候である可能性もあるため、動物病院での診察をおすすめします。
特に「肺炎」のリスクがあるとの情報もありますので、早めの診断が安心につながります。
ハムスターの鳴き声キュッキュッはどんな意味がある?
「キュッキュッ」という音は、ハムスターの飼い主なら頻繁に聞くことがあるでしょう。
私も、よく聞くことがあります。
ハムスターがこのように鳴くのは、次のような理由です。
- 何かを望んでいる(例:空腹、外出したいなど)
- 単に機嫌がいい
- 何かにびっくりした
これらの鳴き声の意味を理解するためには、ハムスターがどのような時に鳴くのか観察することが重要です。
例えば、エサの容器が空だったり、しばらくおやつを与えていない場合は、まずエサやおやつを与えて様子を見るといいでしょう。
それで鳴き止めば、それが原
因だったと考えられます。
遊んでいる最中に嬉しそうに「キュッキュッ」と鳴く場合は、単に気分が良い証拠です。
その場合は、そのまま遊ばせておいて大丈夫です。
驚いた時に発する「キュッキュッ」は、人間が驚いた時に無意識に出る声と同じです。
ハムスターが驚かないように、優しい接し方を心がけましょう。
病気に関連する情報は少ないものの、「キュッキュッ」という音が頻繁に続く場合は、一度動物病院で診てもらうことがおすすめです。
まとめ
ここまでがハムスターの鳴き声や音に関する説明です。
通常、ハムスターは敵に気づかれないため、あまり鳴き声を発しませんが、ペットとして飼われているハムスターは比較的よく声を出します。
「プップ」「クック」「キューキュー」「ジィージィー」といった様々な鳴き声があり、それぞれに何らかの意味があることが多いです。
ただし、これらの音が頻繁かつ長時間にわたって続く場合は、何らかの問題が潜んでいる可能性があります。
そうした状況が見られる場合は、早めに動物病院で相談してみましょう。