「古希（こき）」と呼ばれる70歳のお祝いは、特別な意味を持つ節目です。
プレゼントを選ぶ際には、感謝の心を適切に伝えるため、不向きなアイテムを避けることが大切です。
この記事では、古希祝いでNGなプレゼントの例とその理由、またお祝いメッセージで避ける言葉や例文についてもお伝えします。
古希のプレゼントでNGなもの5選！
古希の祝いにおいて、縁起が悪いとされるものや、相手を老いたと見なすようなプレゼントは選ばないようにしましょう。
ここでは、特に避けるべき5つのアイテムを紹介します。
ただし、贈る相手がそれを望んでいる場合は、この限りではありません。
贈り物を選ぶ際は、相手の要望や好みを十分に考慮してください。
杖や老眼鏡
杖や老眼鏡など高齢者に関連するアイテムは、相手を不快にさせることもあるため、慎重に選ぶ必要があります。
一般的には杖や老眼鏡などは、加齢に伴う身体の変化や制約を連想させるため、避けられることが多いのです。
これらは、受け取る人にとって必ずしも心地よい印象を与えるものではなく、老いを意識させる可能性があるためです。
日本の文化では、贈り物を通して相手への敬意や愛情を表現することが重要です。
杖や老眼鏡は実用的ではありますが、古希の祝いの場では、より長寿や健康を願う意味合いのあるアイテムが選ばれることが望ましいとされています。
さらに、古希という節目では、明るい未来や新たな趣味、人生の楽しみを象徴するようなプレゼントが好まれます。
杖や老眼鏡は日常生活には必要なものですが、祝いの場で前向きなメッセージを伝えるアイテムとしては一般的には見なされていません。
櫛（くし）
昔から櫛は不吉な意味を持つとされており、古希・古稀のお祝いには向いていません。
日本では、特定の数字が不吉とされることが一般的です。
中でも「4」と「9」は特に避けられる傾向にあります。
「4」はその発音が「死」と似ているため、不吉な数字として扱われることが多いです。
また、「9」も「苦」と発音が似ていることから、苦難を連想させるとされています。
このような文化的背景のため、櫛は古希のお祝いのプレゼントとしては適さないとされています。
なぜなら、「くし」という言葉が「苦死」と聞こえ、不運や不吉を連想させるからです。
古希のような長寿を祝う場では、縁起が良く長寿を象徴するアイテムが選ばれるのが普通です。
また、日本では古くから言葉の響きやそれが持つ暗示に重きを置く文化があります。
そのため、誕生日や他の記念日には、言葉遊びや縁起を考慮してプレゼントを選ぶのが一般的です。
特に古希のような大切な節目では、これらの文化的要素がより強く反映されることがあります。
このように、古希の際に櫛を避ける習慣は、日本独自の数字や言葉の響きに関する文化的な側面から由来していると理解されます。
長寿を祝う場では、より吉祥をもたらすアイテムの選択が好まれるのです。
ただし、若者の間でのプレゼントには問題ないこともあります。
靴や靴下
靴やスリッパなど、相手を「踏みつける」象徴とされるアイテムはやめておいたほうがいいですね。
靴下など「下」がつく品物も、相手を見下す意味合いがあるとされるため、避けた方が無難です。
否定的な意味に取られる可能性があるため、靴や靴下などは選ばれにくいのです。
ハンカチ
ハンカチは日本文化において「涙を拭うもの」として捉えられることが多いです。
古希のお祝いでは楽しい雰囲気や幸せを重視するため、悲しみや涙を連想させるようなアイテムは避けるのが一般的です。
日常生活で重宝されるハンカチも、お祝いの場では不吉な暗示を持つと見なされることがあります。
包丁などの刃物類
刃物類は「人との関係を断つ」という象徴的な意味があるとされ、贈り物としては不適切と考えられています。
日本では、刃物を贈ると人間関係が切れるという迷信があります。
特に古希のような長寿を祝う場では、家族や友人との絆を大事にするため、このようなアイテムは避けられるのです。
古希のプレゼントでNGなものの基準
70歳という節目は、多くの方にとって重要な時です。
古希のお祝いは、その人のこれまでの人生を祝福し、今後の健康や幸福を願う大切な時です。
そのため、記念に残る、肯定的なメッセージを持つプレゼントが好まれます。
多くの方が元気で活動的なこの年齢層に、伝統的な古希祝いの品々、例えば紫の衣服などは、「年齢を重ねた」と見なされるかもしれません。
また、健康に不安を抱える方にとっては、移動を伴う旅行や歩行が多いイベントは避けた方が良いでしょう。
贈り物は、常に相手の状況や健康状態を考慮することが重要です。
古希のお祝いメッセージ例文
ここからは、古希祝いで使えるメッセージの例文を細かくご紹介しています。
子供からの両親への古希祝いメッセージ
古希のを迎えられ、おめでとうございます。
○○（趣味や活動）に熱中されている様子を見ると、私も嬉しくなります。
今後も親孝行を続けるつもりですので、健康に気をつけて、ずっとお元気でいてくださいね。
孫から祖父母への古希祝いメッセージ
古希おめでとうございます。
おじいちゃん（おばあちゃん）の○○が大好きです。
私が大きくなるまで、いつまでも元気でいてね。
友達へのお祝いメッセージ
古希を無事に迎えられたこと、心から祝福します。
○○さんの活動的で明るい姿に、私たちはいつも励まされています。
お体を大切にし、今後も更なるご活躍を心より願っています。
古希のお祝いメッセージに最適な言葉の選び方
古希祝いでメッセージカードを添えたり、感謝の気持ちを手紙にしたりするのは、素敵なことですよね。
こうした際に注意したいのは、「忌み言葉」に該当するネガティブなイメージや縁起の悪い言葉を避けること。
特に、長寿を祝う席で「死」や「病気」、「老い」を想起させるような言葉は適切ではありません。
具体的には以下のような言葉を避けるようにしましょう。
避けるべき暗いイメージや不吉な言葉
終り、消える、寿命、別離、閉ざす、壊れる、断ち切る…など
死や病気、老いを連想させる言葉
終末、失う、悲観、破る、転落、亡くなる、忘れる、眠る、根付ける…など
まとめ
古希のプレゼントでNGなもや、お祝いメッセージで避けたい言葉などについてもお伝えしてきました。
古希は、日本の伝統的な長寿のお祝いの中でも特別なものです。
この時の贈り物は、受け取る人の幸福や健康を願い、良い運勢をもたらすアイテムが選ばれることが普通です。
また、日常使いの品よりも、もっと記念になるような贈り物が好まれます。