学校の歴史で習う日本ではじめての公害事件『足尾銅山鉱毒事件』
その舞台となる足尾銅山は、栃木県日光市にあります。
足尾銅山は、戦国時代の1550年に発見され、アリの巣のように掘り進められた総距離は、なんと1200Km。
関東から福岡までの距離よりも長いんですよ。
ピーク時には年間1200トンもの銅が採れ、日光東照宮や増上寺などに使われたそうです。
そんな足尾銅山の坑内観光ができる場所が足尾銅山観光です。
トロッコに乗って実際の鉱山跡地に入ることができ、足尾銅山の歴史を時代ごとに学ぶことができます。
そこで今回は、足尾銅山観光の料金割引や所要時間、トロッコ列車や駐車場についてお伝えしますね。
足尾銅山観光の料金や割引は?
足尾銅山観光では、入坑料として大人820円・小中学生は410円かかります。
トロッコ列車に乗って楽しめるので、この値段なら妥当かな。と思います。
ちなみに、通洞駅前の『観光案内センター』に1人100円の割引券が置いてあるので、もらっていくようにしましょう!
足尾エリアの観光情報もここで入手することができます。
また、足尾銅山公害事件について学ぶことができる『古川足尾歴史館』にも、100円割引券があります。
JAFなど、他の割引クーポンは、今のところないようです。
足尾銅山観光の所要時間はどのくらい?
足尾銅山観光の所要時間は、さっと見て30分ほど、じっくり見て回ると1時間以上のボリュームはあるでしょう。
足尾銅山の坑内に入るには、まずトロッコ列車に乗ります。
坑内を見学したあと、おみやげ物やさんもありますよ。
今から、詳しく説明しますね。
トロッコ列車に乗って坑内まで行ける
入坑料を払い、進むとトロッコ列車を待つ駅があります。
このトロッコ列車に乗らないと、坑内に入る事はできません。
トロッコ列車は15分間隔で運行しているので、出発してしまったばかりだと、待ち時間があるときもあります。
列車を待つ駅近くには、坑夫という銅を発掘する人の人形が飾られています。
坑内に入ると、この人形がたくさんいますので、小さい子供は怖がらないように、ここでよく見せて慣れさせておくと良いです。
黄色のトロッコ列車にのって坑内に入りますが、シートベルトはありません。
スピードもゆっくりで、5分もしないうちに坑内に到着します。
秋にはトロッコ列車に乗りながら、紅葉も楽しめますよ。
足尾銅山観光のトロッコに乗ってきた。前半がアプト式で、途中機関車の切り離しが見れるのアツい pic.twitter.com/np6UP0uUgk
— ひでで☆ (@Warthog_0917) December 20, 2020
当時の様子がわかる坑内を見学
坑内に着いたら、歩きながら横穴へ入って行きます。
洞窟の中はひんやりしているので、1枚上着を持って行った方がいいでしょう。
靴も歩きやすいものがおすすめです。
夏は鍾乳洞のような感じで、気持ちの良いスポットです。
時々、水が落ちてくるような場所もありますので、濡れたくない服等は着ていかない方が良いです。
とっても暗いので小さな子供は怖がってしまうかも知れませんが、平日の空いている時には少しお化け屋敷のような雰囲気も楽しめますよ。
江戸時代から順番に、歩きながら足尾銅山の歴史を学んでいきます。
ボタンを押すと人形がしゃべったり動いたりするところもあり、ちょっと怖いですが、抗夫の人形の着ている洋服や、道具など、過酷な労働だった当時の様子がよくわかります。
坑内を出てすぐのところに、削岩機体験コーナーがあるのですが、これはぜひやってみてください。
すごい音で、きっと驚くと思いますよ。
トロッコ列車は行きのみで、帰りは100段近くある階段を上らないといけないので、足が悪い方は厳しいかも知れません。
お土産は変わったものが多い
足尾銅山のお土産やさんは、
銅でできたもの、寛永通宝などの古銭も売っています。
足尾銅山観光の最後にあるお土産コーナーすげえ!昭和40年くらいで時間止まってるよここ!
しかも鉱物土産大充実で一家で興奮!!! pic.twitter.com/GkE4wd5yLD— 😙サイトー@Asukayama Works😗 (@asukayama_works) January 2, 2021
昭和で時間が止まったような、レトロな食事処もあります。
足尾銅山観光のアクセスや駐車場は?
足尾銅山観光へは車で行ってもいいですが、日光から、片道バス・片道電車の組み合わせもおすすめです。
東照宮などの前を通ったり、観光や景色も十分楽しめますよ。
車で行く場合
日光宇都宮道路『日光IC』から約30分ほどで着きます。
駐車場は無料で約100台とめられますが、GW等の繁盛期でも満車になるのを見たことがありません。
なので、車で行っても、駐車できないことはないでしょう。
電車で行く場合
電車だと、わたらせ渓谷鉄道の『通洞駅』が最寄り駅で、徒歩5分ほどで着きます。
『足尾駅』ではないので気をつけましょう。
バスで行く場合
JR『日光駅』か『東武日光駅』から、市営バスで約50分で着きます。
- 住所:栃木県日光市足尾町通洞9-2
- 電話番号:0288-93-3240
- 営業時間:9:00~17:00(トロッコ最終16:15)
足尾銅山観光の周辺観光スポットは?
古河足尾歴史館
古川足尾歴史館では、足尾銅山観光ではほとんど触れられていない『足尾銅山公害事件』のことについて知ることができます。
ここで足尾銅山の歴史栄華を知ってから、足尾銅山観光に行くともっと理解が深まると思います。
足尾銅山観光からすぐ近くで、足尾銅山観光の100円引き券ももらえます。
- 住所:栃木県日光市足尾町松原2825
- 電話番号:0288-25-5810
- 営業期間:4月~11月の土日祝
- 営業時間:10:00~15:30(14:45受付終了)
- 入場料:大人500円・小中学生300円
松木渓谷
足尾に行ったら、是非行ってもらいたい観光スポットが、足尾のグランドキャニオンと呼ばれている『松木渓谷』です。
足尾の銅の煙により山に木が生えなくなり、現在たくさんのボランティアの方々が木を植えていますが、歴史が作り出した景色はまだ残っています。
往復2時間程度歩きますが、本物のグランドキャニオンのような景色を目の前で見る事ができますよ。
登山とまではいきませんが、砂利道を歩き、山に入っていくため熊鈴や、ライトも無いので早い時間に行く事が必要です。
松木渓谷の近くに25台程度とめられる無料の駐車場があります。
さいごに
足尾は、歴史に身近に触れることができ、銅の知識も身につく場所です。
所要時間は1時間程度なので、日光を観光する際には、足をのばしてみてください。
トロッコ列車に乗るのも、ワクワクしますよ。
通洞駅前の『観光案内センター』で割引券も忘れずにもらっていってくださいね。