石川県の伝統工芸である九谷焼。
県内に九谷焼の見学施設や体験工房はたくさんあるのですが、2019年5月24日に小松市若杉町に新しい九谷焼の見学施設がオープンしました。
その施設の名前は『九谷セラミックラボトリー』で、通称『セラボクタニ(CERABO KUTANI)』です。
建物の設計は、国立競技場やスターバックスコーヒーの東京ロースタリー、冨山県の射水公園スタバをデザインした日本を代表する建築家の隈研吾さんです。
自然がいっぱいの田園地帯にひときわ目立つモダンな建物で素敵なんですよ。
さっそく見学してきたので、今回は『小松市九谷セラミックラボラトリーは体験教室が人気!入場料やアクセスは?』と題して、どんな施設なのか見どころもご紹介したいと思います。
周辺の関連スポットやおすすめのお土産なども一緒にご紹介しますね!
九谷セラミックラボラトリーでは九谷焼体験教室が人気!
『九谷セラミックラボラトリー』では、施設内の製土工場で製造された花坂陶石の磁器土を使った『ろくろ体験コース・手びねり体験コース・絵付け体験コース』の3種類の九谷焼の体験教室が人気です。
どのコースも小学生から体験することができるので、子供も九谷焼に触れる良い経験になりますね!
後日作品が家に送られてくるシステムになっていますので、どんな作品が出来上がってくるのか待っている間も楽しみですね。
料金は消費税送料別ですが、入館料は含まれています。
ろくろ体験コース
ろくろ体験コースは電動ろくろを回して九谷焼を作るので、きれいな作品ができあがります。
- ぐい吞・そばちょこなど 2500円
- めし椀・マグカップなど 2800円
- 抹茶椀・どんぶりなど 3000円
【開始時間】①10:30~ ②11:30~ ③12:30~ ④13:30〜 ⑤14:30~ ⑥15:30~
【体験時間・人数】約40分 / 各回最大3名まで
手びねり体験コース
手びねり体験コースは、手びねりならではの味のある九谷焼を作ることができます。
他の体験教室は小学生以上しか体験できませんが、手びねり体験コースは何歳でもOKです。
- 湯呑み・めし椀・ぐい吞み・皿など 2800円
【開始時間】①10:30~ ②11:30~ ③12:30~ ④13:30〜 ⑤14:30~ ⑥15:30~
【体験時間・人数】約40分 / 各回最大15名まで
絵付け体験コース
絵付け体験コースは、九谷焼に使われる5色の絵具で色を塗っていきます。
自由に絵を描く『白生地コース』と、すでに描かれたものに色つけだけする『ぬり皿コース』の2種類があります。
『ぬり皿コース』は子供でも簡単にできるのでおすすめです。
- 白生地コース・ぬり皿コース 2000円+素地代
【開始時間】①10:30~ ②12:00~ ③13:30~ ④15:00〜
【体験時間・人数】約60分 / 各回最大30名まで
九谷セラミックラボラトリーの入場料や営業時間は?
入場料は一般300円・高校生以下は150円になっています。(※小松市内在住・在学の18歳以下と65歳以上の方は無料です。)
陶土の製造工程がバッチリわかるので300円は安いと思いますね。
しかも、隈研吾さんが設計された建物なので、建物自体も見ごたえがあります。
陶芸体験をしない場合の所要時間は30分~1時間といったところでしょうか。
営業時間は10時~17時(最終入館は16:30まで)で、休館日は水曜日と年末年始になっています。
九谷セラミックラボラトリーの駐車場やアクセスは?
『九谷セラミックラボラトリー』は、小松駅からタクシーで10分・小松空港からは20分ほどのところにあります。
建物の横に無料駐車場があり、55台停めることができます。
- 住所 石川県小松市若杉町ア91番地
- 電話番号 0761-48-4235セラボクタニとはどんなところ?
九谷セラミックラボラトリーの見どころは?
『九谷セラミックラボトリー』の見どころは、九谷焼づくりに欠かせない『花坂陶石』を粉砕から良質の陶土にする過程を見学できるところです。
趣味で陶芸をする人はたくさんいると思うのですが、陶芸の器を作る粘土からは作らないですよね。
陶芸の粘土はこうして作られているんだ!ということが誰でもわかるように紹介されています。
今まで、石川県内には九谷焼の体験施設はありましたが、陶土を作るのを見る施設というのははじめてでした。
陶石を陶土にする過程がよくわかるように工作機械や陶石のオブジェが展示されいるので、とても見応えがありますよ。
県内の有名九谷焼作家の陶芸品も展示されて、受付け近くでは作品を購入することもできます。
九谷焼の器づくりや絵付けが体験できる体験施設や、若手作家支援のためのレンタル工房も併設していて多目的な施設になっています。
小松の石文化や九谷陶石の歴史がわかる施設は?
小松市立博物館
小松市立博物館の3Fの常設展示で「こまつの石」が展示・紹介されていて、はるか昔に発見された石をながめながら歴史も知ることができます。
博物館の1階には、石を小瓶に入れた民芸品などもおいてあります。
九谷焼の窯跡3ヶ所
九谷焼の産業遺産として認定されている九谷焼の窯跡は3ヶ所あります。
- 若杉町にも近い八幡町にある『登窯展示館』
- 大文字町にある『錦窯展示館』
- 西町にある『松雲堂』内の錦窯
登窯展示館と小松市立博物館は『小松ミュージアムパス』という市立の美術館・博物館の共通チケットに含まれています。
『小松ミュージアムパス』には8施設の登録があり、各館入館料が300円~400円必要なところを、何ヶ所回っても500円(1週間有効)なのでおトクにまわりたい人におすすめです。
スタンプカードを持って5ヶ所まわると記念品がもらえるという特典もありまので、お時間に余裕があれば、挑戦してみてはいかがでしょう。
小松のお土産は「こまつもんブランド」のお菓子がおすすめ!
小松の石の歴史を少し知っていただいたあとは、関連するおみやげをご紹介したいところなんですが、『九谷セラミックラボラトリー』で販売しているおみやげは九谷焼の作品のみ。
小松市では『こまつもんブランド』という認定されたお土産がたくさんありますが、下記のショップが品ぞろえがいいです。
- 『九谷セラミックラボトリー』の近くのイオンモール新小松の1階
- 小松駅近くの『ぶっさんや』
- 道の駅こまつ木場潟
- 小松空港の『空の駅こまつ』
『こまつもんブランド』の中には、『石』に関係するお菓子もあるのでご紹介しますね。
ルミュゼドゥアッシュのバウムラスク『石物語』
石川県出身のパティシェ辻口さんがプロデュースした金沢の洋菓子店『ルミュゼドゥアッシュ』が
小松の石の色からイメージして作ったお菓子で『大麦きなこ・人参むらさきいも・小松菜まっちゃ』の3種類があります。
見た目も味も上品でとてもおすすめのお菓子です。
山上福寿堂『こまつ石物語 石のタルト』
小松の老舗の和菓子店『山上福寿堂』の小松の石をイメージしたタルト菓子で意思をタルトの『こまつ石物語 石のタルト』です。
こちらは小松の石をアーモンドやドライフルーツ、ビスタチオなどで表現したタルト菓子です。
タルト生地には米粉を使ったサクサク食べれます。
『山上福寿堂』は、小松市立博物館や錦窯展示館からも徒歩で行ける距離の場所にあるので立ち寄ってみるのもおすすめです。
さいごに
今回は『小松市九谷セラミックラボラトリーは体験教室が人気!入場料やアクセスは?』と題して、見どころやお土産についてもお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
『九谷セラミックラボラトリー』は、歴史好き・陶芸好きの方だけでなく、大人も子供も楽しめておすすめです。
これから小松市の人気観光スポットになること間違いなし!です。
ぜひ足を運んでみて下さいね!