先日、直方に行った際、ふらっと立ち寄った『直方市石炭記念館』
それほど大きな記念館ではありませんが、日本の石炭産業についての貴重な資料がたくさんある施設です。
石炭のことなど全く予備知識も興味がなかった私ですが、実際に行ってみると館長さんの話がとても面白く、楽しみながら学ぶことができました。
そこで今回は、直方市石炭記念館に行った感想や子供の反応、アクセスや駐車場についてもお伝えしますね。
直方市石炭記念館は名物館長の話が面白い!
直方市石炭記念館では、事前に連絡するかタイミングがよければ、館内の説明をしてくれるようです。
私たちが行った時には、八尋館長さんがついてくださいました。
館長さんはとても話し上手で、難しい石炭の話の合間に、ちょいちょい面白い話を入れてきてくれます。
どんな質問をしても即座に応えてくれるので、時間に余裕のある方は、たっぷりと館長さんのお話を聞くといいと思います。
正直、大人100円・高大生50円の入館料金でいいのかと思ってしまうくらい濃い内容で、地元直方と石炭への愛と熱意を感じます。
2時間ほどお話を聞いていたでしょうか・・・なので、その後の予定がある方は、先に言っておいた方がいいでしょう。
直方市石炭記念館は、明治時代に建てられた石炭組合の会議所の建物を含め3棟の建物があります。
スペースが狭い割には、資料や写真などの展示品が多く、外には蒸気機関車も2台展示されてあります。
館内に入ると、重さ2トンもあるという日本最大級の石炭の塊が目を引きます。
左下の方にあるのはピカピカに磨いた石炭。
石炭って、磨くと宝石みたいににきれいになるんだ。とびっくりしました。
他にも、石炭のもとになったと言われている『メタセコイア』の木があったり・・・。
外には、実際に石炭運搬に使った蒸気機関車も2台展示されてあります。
間近で、蒸気機関車を見る機会はそんなにないので、テンションがあがります。
直方市には炭鉱はありませんが、福岡の炭鉱町で採れた石炭は直方市に集められ、遠賀川を使って運ばれていたそうです。
実際に、明治時代に石炭が少し入ったカゴを背負わせてもらいましたが、それでもかなりの重量で、これを女性が満杯にして運んでいたとは驚きでした。
いかに過酷な労働をしていたのかがわかります。
炭鉱画でユネスコ記憶遺産の登録を受けた『山本作兵衛』さんの絵もたくさんありました。
中に入ることはできませんが、炭鉱事故の救助訓練に使われた模擬坑道もあります。
炭鉱事故のリストがあり、事故の恐ろしさやそこで働く人の思いなど、考えさせられることも多かったです。
その他にも、模擬採炭切羽や、石炭を掘りだすための道具などもたくさん展示してありました。
炭鉱町だけで使えるお金や、石炭で財をなした偉人の金庫などの展示もありましたよ。
石炭が日本の発展に与えた影響が大きかったことを改めて知ることができましたし、また、今でも石炭は身近なものに利用されていて、驚きました。
歴史や産業、政治・・・石炭を通じて、いろいろなことを学ぶことができます。
直方市石炭記念館は子供も楽しめる?
うちの子供は小学校3年生。
蒸気機関車を見て喜んでいましたし、実際に石炭を手に取ってみたりと、子供なりに楽しめたのではないかと思います。
館長さんの話は、ちょっと難しかったようでが、それでも時折、思い出したように直方市石炭記念館の話をすることがあります。
結構、偉人の方の名前もたくさんでてくるので、もうちょっと歴史を理解できる年齢になったら、また行ってみたいですね。
帰りに石炭がついたストラップ(200円)をお土産として購入すると、石炭とメタセコイアの葉っぱのしおりをオマケしてくれました。
なんかこんなとこまで、ほんわかした気持ちになれる場所でした。
直方市石炭記念館のアクセスや駐車場は?
直方市石炭記念館のアクセスは、最寄り駅であるJR直方駅から徒歩約10分ほどです。
場所は多賀神社と多賀公園の間くらいで少しわかりにくいですが、道には大きな看板がでているので迷わずに着けるでしょう。
車で行くと入口が狭く、離合できないような道を入っていきます。
たまたま私が行った時には駐車場が空いていましたが、2~3台くらいしか停めることができないので、駅の近くに停めてから歩いて行くのも手だと思います。
- 住所:福岡県直方市直方692-4
- 電話番号:0949-25-2243
- 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:00まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は開館)・年末年始
さいごに
直方市石炭記念館は規模は小さいですが、山本作兵衛の原画、炭鉱災害訓練用の坑道、日本一の石炭塊・蒸気機関車などがあり、見どころが多いです。
ただ見て回るよりも、何倍も楽しくて勉強になるので、時間があれば、八尋館長さんの話を聞いてみてくださいね。
石炭には全く興味なかった私ですが、ここへ来て、いつか軍艦島や池島にも行ってみたいと思うようになりました。
近くには『直方感田びっくり市』や『もち吉直方本店』もありますので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。