ピクルスと聞くと、きゅうりや大根、人参などが思い浮かぶかもしれませんが、いろんな野菜でピクルスを作ることができます。
しかし、実際には、ピクルス作りには向いている野菜とそうでない野菜があります。
ではどの野菜がピクルスに適しているのでしょうか?
この違いを知ることで、失敗を回避し、時間の節約にもつながります。
そこで今回は、ピクルスに向かない野菜5つと、意外と合う野菜やおすすめ定番野菜も紹介します。
ピクルスに向かない野菜5選!
ここではピクルスに向かない野菜を5つ紹介します。
苦味のある葉物野菜は、ピクルスにはあまり向いていません。
たとえば、ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、水菜・ハーブ類などがこれに該当します。
しかし、例外としてキャベツのような葉物野菜はピクルスに使えます。
ほうれん草
ほうれん草はシュウ酸が多く、苦みやえぐみを引き起こします。
生のままではピクルスに向かないため、下処理が必要です。
シュウ酸はたくさん摂りすぎると健康リスクもあるため、注意が必要です。
小松菜・チンゲン菜・水菜
小松菜、チンゲン菜、水菜もほうれん草と同じくシュウ酸を含んでいますが、苦みは比較的少なめです。
しかし、色や厚みによって苦みが変わることもあるため、選び方に注意が必要です。
ただし、キャベツなど他の葉野菜はピクルスに適しています。
ハーブ類
ハーブ類は香りが強く、ピクルスの風味を変えることがあります。
ただし、酢と相性の良いハーブもありますので、お好みで試してみるのも良いでしょう。
ピクルスの保存には、臭いが移りにくく耐酸性のあるガラス容器をおすすめします。
特にイワキ製のガラス容器は、電子レンジ使用が可能で、蓋以外は食洗器OK!
そのまま食卓にも出せるので、とっても便利ですよ。
ピクルスに向かない野菜の特徴
ピクルスはさまざまな野菜で作ることができますが、先ほど述べたように向かない野菜もあります。
その特徴を見ていきたいと思います。
苦みが強い葉物野菜
ピクルスに適さない代表的な野菜は、ほうれん草や小松菜など苦みを持つ葉物野菜です。
これらには「シュウ酸」という成分が含まれており、ピクルスの風味を不快にすることがあります。
生食に不向きな野菜
ピクルスには生で食べられる野菜が適しています。
そのため、いも類や豆類、きのこ類など、生で食べることが難しい野菜はピクルスに向かないと言えます。
しかし、ごぼうのように生食が難しい硬い野菜は、下茹ですることでピクルスに利用できます。
いも類や豆類も同様に、下処理すればピクルスに適します。
強い香りの野菜
ハーブや薬味など、香りが強い野菜はピクルスの風味を変えてしまうため、注意が必要です。
香りが強すぎると、酢の香りと混ざり合い、本来の風味が失われてしまいます。
ただし、好みに合わせて香りが強いハーブを使うこともあります。
例えば、ジンジャーやローズマリーを使ったハーブピクルスは、夏バテ対策や美容に良いとされています。
ピクルスに合う意外な野菜
ここからは、ピクルスと相性の良い、ちょっと変わった野菜をご紹介します。
「これらがピクルスになるの?」と驚くかもしれませんが、これらの野菜もピクルスに向いています。
根菜類はピクルスには珍しいですが、事前に下茹でするか電子レンジで加熱することで、美味しいピクルスに変身します。
普段使いにくい食材もピクルスにすることで簡単に消費でき、食卓に新しい味わいを加えることができますよ。
セロリのピクルス
セロリをピクルスにすると、独特のシャキシャキ感が柔らかくなり、酢との相性で甘みが引き立ちます。
セロリ特有の風味がピクルスの酢とマッチし、普段セロリが苦手な方でも食べやすくなります。
れんこんピクルス
れんこんをピクルスにすると、優しい風味が楽しめます。
れんこんはもともと味が淡泊なので、ピクルスにすると箸が進む一品になります。
和え物やサラダのようにしても良いですし、箸休めにも最適です。
生で食べることもできますが、皮をむき下茹でしてから漬けると一層美味しくなります。
ごぼうピクルス
ごぼうのピクルスは、下茹でしてから生姜を加えて漬け込むと、おつまみにもおかずにもなる万能な一品に。
生姜の辛味がアクセントになり、ご飯の進む味わいになります。
常備菜としても使い勝手が良く、おにぎりの具にも最適です。
オクラピクルス
オクラをピクルスにすると、ネバネバ感がさっぱりとした口当たりに変わります。
ニンニクやはちみつを加えると、風味豊かなピクルスになります。
トマトやみょうがと合わせて漬けると、色鮮やかで目にも楽しいピクルスになります。
かつおぶしと醤油で味付けすると、おつまみや漬物としても楽しめます。
ゴーヤピクルス
ゴーヤピクルスは生のままでも漬けることが可能ですが、塩と砂糖で揉んで熱湯に30秒程度浸すと、苦味が抑えられてより美味しくなります。
また、少し砂糖を加えることで苦味が和らぎ、酢との相性が良くなります。
柑橘系のドレッシングやはちみつで漬け込むと、夏にぴったりのフルーティーなピクルスになりますよ。
さらに、パインや紅芯大根と一緒に漬けると、味わい深いピクルスができます。
玉ねぎピクルス
玉ねぎをピクルスにするとき、下茹ですることで柔らかくなり、他の料理にも使いやすくなります。
生のまま漬けるとシャキシャキした食感が楽しめ、和え物やサラダにもおすすめです。
みょうがピクルス
みょうがのピクルスは、素材一つで華やかさがあります。
軽く茹でてから漬けると、色鮮やかで香りも良くなります。
みょうがの強い香りがピクルスの酢とマッチし、シンプルながら美味しい一品になります。
ズッキーニピクルス
ズッキーニはきゅうりと同様にピクルスに適しています。
肉厚で味わい深く、そのまま食べるだけでなく、サラダやマリネ、和え物に使っても美味しいです。
じゃがいもピクルス
じゃがいもをピクルスにする場合は、食感を残すように下茹でするのがコツです。
細長くカットすると味が染みやすく、わさび醤油やカレー風味でアレンジすると、新しい味わいを楽しむことができます。
里芋ピクルス
里芋は煮物や塩茹でが一般的ですが、ピクルスにするとまた違った美味しさがあります。
ほくほくとした滑らかな口当たりで、懐かしい味わいが楽しめます。
かぶや人参と合わせて漬けると、冬の食卓に色と彩りを添えます。
初心者にもおすすめなピクルスの定番野菜
「ピクルスに適する野菜ってどんなもの?」と問われたら、一番わかりやすい答えは「生で食べられる野菜や根菜類」となるでしょう。
実は、ピクルスに向く野菜の種類はとても豊富で、意外と身近なものが多いです。
特に人参や大根などは余りやすいので、ピクルスにして保存すれば、余分な野菜も無駄になりません。
ただし、漬ける際にはコツが必要で、根菜類やカリフラワーなどの硬めの野菜は、一度下茹でして柔らかくしてからピクルス液に漬けると良いでしょう。
ここでは、ピクルスに最適な定番の野菜をご紹介します。
きゅうりピクルス
ピクルスといえば、きゅうりが定番ですよね。
生食に適しているため、手間なく簡単に作れます。
そのまま食べても、サンドイッチに挟んで食べても美味しいです。
人参ピクルス
人参ピクルスは、甘味があり食感も魅力的です。
そのまま使っても映えますし、メイン料理の付け合わせやお弁当にも相性が良いです。
大根ピクルス
大根ピクルスは、子供から大人まで楽しめる一品です。
辛味のアクセントとして鷹の爪を加えると、より一層美味しくなります。
大根をたくさん使いたい時にも最適です。
ヤングコーンピクルス
ヤングコーンのピクルスは見た目も可愛らしく、ゴーヤやズッキーニなどの夏野菜との組み合わせが人気です。
生食できる野菜なので、下茹での手間が省けます。
ミニトマトピクルス
ミニトマトはそのまま食べられますが、皮をむくと味がよく染みます。
皮付きのまま漬ける場合、小さな穴を開けると味が染みやすくなります。
かぶピクルス
薄切りにしたかぶを使ったピクルスは、手早く味が染み込みます。
食卓の箸休めにぴったりで、柚子を加えると一層美味しくなります。
キャベツピクルス
余りがちなキャベツをピクルスにすると、最後まで美味しく楽しめます。
カレーの添え物や、にんにくを効かせたおつまみとしても良いでしょう。
パプリカピクルス
色がきれいなパプリカピクルスは、食卓やお弁当に華を添えます。
赤や黄色のパプリカを使うと、見た目も美しくなります。
少しシャキッとした食感が欲しい時は、きゅうりと一緒に漬けてみてください。
カリフラワーピクルス
カリフラワーは、ピクルスの定番野菜としても人気です。
鷹の爪や他の野菜と組み合わせると、見た目も味も楽しめるピクルスになります。
生で食べられないので、下茹ですることがポイントです。
「かんたん酢」で手軽にピクルス作り
ピクルス作り初心者や、簡単に作りたい方には「かんたん酢」という便利な商品がおすすめです。
生で食べられる野菜を切った後、その上から「かんたん酢」をかけるだけでピクルスが完成します。
一部のレシピでは、熱いピクルス液を使用することもありますが、そんな時は「かんたん酢」を小鍋で温めて使用すれば問題ありません。
私は、いつも『おいしい酢』を使っています。
ツンとしていないので、お酢が苦手な人でもピクルスを楽しむことができますよ。
家にストックしておくと、ちょっとした手土産としても便利です。
また、スパイスミックスとの組み合わせで、より本格的なピクルスが簡単に作れます。
色々なスパイスを用意する手間もなく、これ一つでピクルス作りが格段に楽になります。
まとめ
ピクルスに不向きな野菜としては、ほうれん草や小松菜、チンゲン菜、水菜・ハーブ類のような苦味のある葉物野菜があります。
しかし、それ以上に多くの野菜がピクルスに適しています。
しかも、多くの家庭の冷蔵庫に常備されている野菜で作れてしまいます。
じゃがいもやごぼう、里芋のような根菜類までピクルスにすることができるんです。
ポイントは正しい処理方法、つまり下茹でや電子レンジでの加熱を経てから、ピクルス液に漬けることです。
ピクルス作りが初めての方は、きゅうりや大根のような扱いやすい野菜から始めてみると良いでしょう。
ピクルスは作り置きしておくと、朝のトーストや夕食のサイドディッシュに加えるだけで、食卓を華やかに演出します。
ぜひ試してみてください。