最近は、シマエナガのグッズもたくさん販売されているほど人気ですよね。
白くてふわふわしたシマエナガのキュートな姿に心を奪われる方は数多くいらっしゃることでしょう。
実は私自身もその一人。
そこで今回は、シマエナガを飼うことはできるのか?またペットショップに売ってるのか?についてお伝えします。
また、生息地や大きさ、特徴などについても詳しくご説明します。
シマエナガを飼うことはできる?ペットショップに売ってる?
シマエナガを飼うことはできるのでしょうか?
もし可能だとしたら、あの可愛らしい姿を日々眺めることができるなんて、夢のようですよね。
ですが、現実にはシマエナガの飼育は許されていません。
もちろん、ペットショップでも売っていません。
「鳥獣保護法」では、研究や保護以外の目的での飼育が明確に禁止されています。
法律違反となれば、最高で1年間の懲役か、100万円以下の罰金が科されることになります。
もし飼育が可能だったとしても、シマエナガは寒い気候を好む鳥類であるため、実際の飼育はかなり難易度が高いでしょう。
そのため、シマエナガは自然の中で観察を楽しむのが最良の方法です。
シマエナガの飼育については、「鳥獣保護法」により、研究や保護以外の目的では禁じられています。
シマエナガの生息地や大きさ
愛くるしくてふわふわな、まるで冬の小さな精霊のようなシマエナガの魅力について、お話しします。
シマエナガの分類は、スズメ目エナガ科に属するエナガ属の鳥で、一つの亜種として位置づけられています。
シマエナガの生息地
特に人気の高いシマエナガは北海道に限定された亜種です。
エナガは主にユーラシア大陸に生息しており、日本では北海道から九州にかけて広範囲にわたっています。
日本国内では、エナガの4つの種類が確認されています。
- 本州ではエナガ
- 九州と四国ではキュウシュウエナガ
- 対馬やユーラシア大陸ではチョウセンエナガ
- 北海道ではシマエナガ
地域によって、エナガの色合いや外見に違いが見られます。
時には茶色がかったり、思い描いているほどふわふわではないこともあります。
シマエナガは、北海道の春に見ることができます。
寒い北海道の環境に適応しているため、他の地域のエナガとは異なり、雪に擬態するような白くふわふわとした可愛らしい外見をしています。
シマエナガの大きさ
シマエナガの全長は、だいたい14センチメートルで、体重は約8グラム。
これは日本に生息する小さな野鳥の中でも特に小さい部類に入ります。
8グラムという体重を聞いた時、私も「こんなにも軽いんだ!」とビックリしました。
シマエナガの餌
シマエナガの主食は小さな虫で、中でもアブラムシを特に好んでいます。
シマエナガの鳴き声
シマエナガの普段の鳴き声は「ジュリリリリ」
警戒している時の鳴き声は「ツリリリリ」
繁殖期のオスの鳴き声は「チーチーチー」という風に、様々な鳴き声を発します。
シマエナガの巣作りと育児
シマエナガは2月頃から、クモの巣やガの繭、自分の羽などを使って、暖かくてふわふわの巣を作ります。
卵が産まれると、メスとオスが交代で卵を温め、孵化から2週間後には子どもたちが巣立っていきます。
親鳥が共同で育児を行う様子は、見ていて心温まるものです。
シマエナガの寿命
シマエナガの寿命は、一般的には2年から3年程度とされています。
短命に感じるかもしれませんが、実は野鳥の中では比較的長生きな方です。
天敵がいることもあり、自然界では野鳥は短命な傾向にあります。
シマエナガの魅力的な特徴について
シマエナガには数多くの特徴があります。
それらを一緒に見ていきましょう。
シマエナガの外見
シマエナガは黒いくちばしと長い尾が特徴的な、愛らしい姿をした野鳥です。
頭の一部分と尾は黒く、体のほとんどは白色です。
季節による見た目の変化 冬場は保温のためにふっくらとした丸い形をしていますが、夏には少し細く、すっきりとした姿に変わります。
⇓ 夏と冬の違いはコチラの記事で ⇓
シマエナガの性格
シマエナガは、警戒心が強く活動的な鳥です。
見た目の愛らしさとは裏腹に、強い縄張り意識を持ち、だいたい10羽ほどの群れで生活しています。
特に繁殖期には、その攻撃性が増し、縄張りを侵す者に対して積極的に行動します。
この様子は、SNSで見る愛くるしい姿とは異なります。
シマエナガの名前の由来
シマエナガという名前は、その長い尾が体の約半分の長さにも及ぶことに由来しています。
江戸時代には、この長い尾を柄杓に例え、「エナガヒシャク」や「オナガヒシャク」という名で呼ばれていました。
時が流れるうちに、現在の「エナガ」という名前に落ち着きました。
まとめ
今回はシマエナガを飼うことができるのか?また、生息地や大きさ、特徴などについてお話しました。
愛らしいシマエナガを家で飼うことはできませんし、ペットショップにも売っていません。
その理由は寒い地域に生息する野鳥で、人になじむのが難しいからです。
ですので、自然の中でシマエナガを遠くから観察することが、楽しむ最善の方法です。